司祭紹介

主任司祭 イグナシウス・クリスティアヌス・バーサ 神父様(インセン神父様)

私はイグナシウス・クリスティアヌス・バーサですが、インセンと呼んでください。1979年10月8日にインドネシアのフロレス島に生まれました。2009年司祭叙階の恵みを受け、2010年に司祭として日本に来ました。

2010年~2012年 南山大学で日本語を勉強

2012年~2013年 長崎ルドヴィコ小神学校

2013年~2017年 仙台教区 岩手県四ツ家教会に在住しながら「北上、花巻、遠野、釜石、宮古、四ツ家、上堂、志家」の八つの教会の司牧を担当

2017年~2023年 名古屋教区 平針教会

2023年4月~ 新潟教区 土崎教会・本荘教会 主任司祭の任命を受けました。

私は子供のころからずっと、日本に来る前まで日本は平和、安全だと言われていましたが、最近そういうことをほとんど聞かなくなったなぁとふと思いました。もちろん、この国が70年以上戦争をしていないということはありがたいことだと思いますし、他の国との戦争を起こさないための努力は尊いと思います。ただ国が戦争しなければ平和だと言えない面があります。身近なところで私たちの平和、安全が脅かされていると感じているのが現実ではないかと思います。犯罪に遭う人の多さ、追い詰められて自分の命を絶ってしまう人の数、そして虐待されあt利、学校でいじめに遭っている子供たちの数を数えると、とてもこの国が平和だと感じられないのが現在かもしれません。

平和に関して福音書で、イエス様は平和を約束します。「わたしは平和をあなた方に残し、わたしの平和をあなた方に与える」と。わたしたちはミサの中で聞いている言葉ですが、イエス様はただ「平和」と言うのではなく、「私の平和」と言います。イエス様の「平和」とは何でしょうか。それは「神が共にいてくださる」という平和だというしかないと思います。

私たちは毎回ミサの中で、わたしは平和をあなた方に残し、わたしの平和をあなた方に与える」とイエスの言葉を聞きます。そして、その後平和の挨拶をします。お互いに顔を合わせて「主の平和」と言います。それは「神が共にいてくださる」という平和を意味すると思います。「私と一緒に神がいてくださる。あなたと一緒に神がいてくださる。」とお互いに呼びかけあっていくことだと思います。私と共に神がいてくださり、あなたと共に神がいてくださる。そう認め合い、本当にそうなるように願う中で、本当の平和が始まっていくのだと、私たちは信頼して歩んでいくのだと思います。

ミサで平和を願い、平和の挨拶を交わしながら、私たち一人ひとりのうちにキリストの平和が実現していきますように。人と人との間に平和が実現していきますように。教会の中に平和が実現していきますように。この社会の中に、世界の中に平和が実現していきますように。心を合わせて祈りたいと思います。皆さん、これからもどうぞよろしくお願い致します。

 

助任司祭 新立 大輔 神父様

 

新立 大輔(しんたて だいすけ)と申します。1975年長崎生まれです。2003年10月に司祭となり、しばらく台湾の教会で働く機会をいただきました。

2011年から長崎と名古屋の神学院で神学生の指導、
2014年から名古屋の五反城教会(http://gotanjo.sakura.ne.jp/)で主任司祭、
2017年から名古屋の南山教会(http://nanzankyokai.net/)で主任司祭を務めたのち、
秋田での任命をいただきました。


 これまで秋田に来たことはほとんどなく、司祭となった2003年に初ミサのために秋田教会に来た2泊3日、2016年に研修会のために大潟村のホテルに滞在した2泊3日、たったこれだけです。とにかく秋田について何も分からないことばかりですが、教会やこども園での交わりを大切にし、イエス・キリストとカトリックの教えや考え方を大切にしておられる秋田の皆さんの声に謙虚に耳を傾けながら、共に歩んでいきたいと思います。


 わたしにとって、秋田の印象のほとんどは、名古屋の五反城教会で主任司祭を務めていた時に一緒に生活した七種(さいぐさ)照夫神父様の思い出ばなしです。長崎南山学園にて定年を迎えられた年齢となったこともあり、七種神父様は秋田教会の主任司祭として派遣されます。秋田に来てしばらくのあいだ、七種神父様は「なんでこんな『じいさま』を秋田で働かせるんだ」と思われていたそうです。長崎とは全く異なる冬の寒さにからだが応え、几帳面ゆえにきれいに雪かきをするがあまり腰を痛め、習慣や文化、考え方の違いから思うように人とかかわることができなかったと語っておられました。しかし秋田を離れるときにはすっかり秋田のことが好きになり、できるならばずっと住んでいたかったのだそうです。五反城教会で一緒に食事をしていた時、秋田での思い出話を何度も話してくださったのですが、とくに「時間をかけて関わっていけば、秋田の人のすばらしさが必ずわかる」と言っておられた七種神父様の言葉を思い出しています。


 秋田という地で信仰を守り、イエス・キリストを証ししてこられた方がた、毎日元気にこども園に通うこどもたち、またカトリックの教えや考え方を大切にしてくださり、こども園にお子さまをお預けくださった保護者の方がた(ご自身も卒園生だという方もたくさんおられると伺っています)のことを思いながら、わたしたちすべてを救いのよろこびに導かれる神をたたえて、日々のミサをささげていきたいと思います。
皆さんお一人おひとりとお会いできることを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。