
新立 大輔(しんたて だいすけ)と申します。1975年長崎生まれです。2003年10月に司祭となり、しばらく台湾の教会で働く機会をいただきました。
2011年から長崎と名古屋の神学院で神学生の指導、
2014年から名古屋の五反城教会(http://gotanjo.sakura.ne.jp/)で主任司祭、
2017年から名古屋の南山教会(http://nanzankyokai.net/)で主任司祭を務めたのち、
秋田での任命をいただきました。
これまで秋田に来たことはほとんどなく、司祭となった2003年に初ミサのために秋田教会に来た2泊3日、2016年に研修会のために大潟村のホテルに滞在した2泊3日、たったこれだけです。とにかく秋田について何も分からないことばかりですが、教会やこども園での交わりを大切にし、イエス・キリストとカトリックの教えや考え方を大切にしておられる秋田の皆さんの声に謙虚に耳を傾けながら、共に歩んでいきたいと思います。
わたしにとって、秋田の印象のほとんどは、名古屋の五反城教会で主任司祭を務めていた時に一緒に生活した七種(さいぐさ)照夫神父様の思い出ばなしです。長崎南山学園にて定年を迎えられた年齢となったこともあり、七種神父様は秋田教会の主任司祭として派遣されます。秋田に来てしばらくのあいだ、七種神父様は「なんでこんな『じいさま』を秋田で働かせるんだ」と思われていたそうです。長崎とは全く異なる冬の寒さにからだが応え、几帳面ゆえにきれいに雪かきをするがあまり腰を痛め、習慣や文化、考え方の違いから思うように人とかかわることができなかったと語っておられました。しかし秋田を離れるときにはすっかり秋田のことが好きになり、できるならばずっと住んでいたかったのだそうです。五反城教会で一緒に食事をしていた時、秋田での思い出話を何度も話してくださったのですが、とくに「時間をかけて関わっていけば、秋田の人のすばらしさが必ずわかる」と言っておられた七種神父様の言葉を思い出しています。
秋田という地で信仰を守り、イエス・キリストを証ししてこられた方がた、毎日元気にこども園に通うこどもたち、またカトリックの教えや考え方を大切にしてくださり、こども園にお子さまをお預けくださった保護者の方がた(ご自身も卒園生だという方もたくさんおられると伺っています)のことを思いながら、わたしたちすべてを救いのよろこびに導かれる神をたたえて、日々のミサをささげていきたいと思います。
皆さんお一人おひとりとお会いできることを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。